五十音順に短歌を詠みます(4/28 か行まで)
有りものの幸せだけを持ち寄って、幸せだね、と言い合う種族
今しがたやって来たとこのこのオバケ、前頭葉に損傷がある
恨まれし黒色毛並みのキタキツネ すとんと座って手を振っていた
絵に見えし話に聞きし鬼を見た夢を見た歌を聴いた気がしていた
お仕舞いにしようと言う者はありまして、でも殺して、進んで、殺して、進んで、
飼い犬の目許に心を奪われる ほんとに憐れな女ねあなた(わたし)は
きつね眼のかなしいむすめを掻き抱く眠れぬ夜のきつね眼おとこ
くるしみもくいるこころもくだらないくさるおまえとくびつらせおばけ
剣道の声聞く放課後過ごしつつきみのケラケラ思い出しつつ
ころし屋の心がわからない人とわかる人とで違う絶望
(noteにて)
(なお続編は2021/05/05までなし)